書籍紹介 of ffj

抜け殻仮説への挑戦 -認知症の人の「自律」の概念を考える-

東京大学大学院医学系研究科 客員研究員の箕岡 真子氏(当フォーラム理事)が、認知症患者の「自律」について考えます。

著  者: 箕岡 真子 抜け殻仮説への挑戦 -認知症の人の「自律」の概念を考える-

出 版 社: 創英社(三省堂書店)
出版年月: 2022年 6月
価  格: 定価 1,320円
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★日本臨床倫理学会副理事長 稲葉 一人氏の推薦文はこちらです


安心して自宅で死ぬための5つの準備

 東京都国立市で20数年、1000人近い患者を自宅で看取った地域医療の先駆者が「自然のありさまとしての死」とは何か、を教えてくれる。この本会の副会長で、日本指折りの「総合医」の理念と実践を、気鋭の女性ジャーナリストが余すところなく引き出した。 高齢期の心身状態から在宅療養・在宅介護、そして最後の時まで、わかりやすく、面白く、役に立ち、そして深い内容の聞き書きである。

著  者: 新田國夫+安藤明(インタビュアー) gena.jpg

出 版 社: 主婦の友社
出版年月: 2012年12月
価  格: 定価 1,680円(本体 1,600円)
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蘇生不要指示のゆくえ・医療者のためのDNARの倫理

 心肺停止の状態になっても蘇生処置をしない「DNAR(蘇生不要)」は急性期病院では日常的に指示される。しかし、いつ、だれが決めて、どんな医療的処置を差し控え、指示後もどんなケアは実施すべきなのか~。そのコンセンサスは医療現場に見当たらず、「患者不在」のまま個々の医師の判断にゆだねられることが多い。  蘇生不要指示の倫理的意義について考え、「延命治療差し控え・中止」との関係を明確にしたい、というのが著者(本会理事)のライフワークである。「医療者のために」とあるが、「患者のため」の入門書でもあり、社会問題になった日米の主要な安楽死事件や延命治療中止事件も紹介され、考え、悩み、学べる。

著  者: 箕岡 真子 gena.jpg

出 版 社: ワールドプランニング
価  格: 定価 1,890円(本体 1,800円)
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『月刊福祉』増刊号 現代の社会福祉 100の論点Vol.2

この一冊で、社会福祉が迎えている100の「局面」と「今後のあり方」が分かる!! 

現代の社会福祉を取り巻く諸課題について100の論点を抽出し、それぞれの背景と現状、課題解決のための方策について提言する論考集の第2弾。個別の課題の理解に役立つとともに、100の論点を一冊にまとめることで、現代の社会福祉の全体像を概観できる。平易な文章で分かりやすくまとめられており、社会福祉関係者必読の書。社会福祉関係大学等の学習教材やレポート作成の参考資料としても最適。

監  修:宮武 剛gen.jpg
編  集:『月刊福祉』編集部
出 版 社: 全国社会福祉協議会出版部
サ イ ズ: B5 234頁 
発行年月: 2012年03月
価  格: 2,100円 (本体 2,000円)



障害者の尊厳と自立への闘い

おそらく日本で最初の障害者雇用を目的とする株式会社が1966年6月、東京都大田区西糀谷で創設された。
両足まひや脳性まひの同志6人の向上は「トタン屋根の下には天井が無く、室温は40度を超え」「月賦払いで買った和文タイプライター3台、イタリア製の小さな輪転印刷機1台」 「印刷業には誰もズブの素人、社長の私でさえ印刷の工程、見積もり計算すらまだ十分にできない」。
障害者運動の「日本アビリティーズ協会」も発足させたばかり。大学卒業と同時に始めた無鉄砲極まりない挑戦だった。
案の定、赤字まみれの悪戦苦闘が始まった。大学サークルのビラや大学祭案内等で乗り切り、ハンセン病完治者も仲間に受け入れ、がむしゃらに走る。
ポリオの後遺症で足にまひが残る筆者は、高校卒業時、ざっと100社から門前払いされた。唯一受験できた証券会社に努めながら大学で学ぶ。
「国家で養われ、卑屈で、怠惰な人生を送ることに満足できない」「保障された行き方よりも、つねに挑戦する人生を選ぶ。」そう書いた「アビリティーズ綱領」通りの生き方である。
70年安保闘争と大阪での万国博覧会の時代、著者は時の労働大臣へ「障害者の雇用を」と直訴状を送り、面談し、それは障害者雇用促進法として実る。
欧米を回り、福祉機器の大事さを痛感し、事業転換を図る。
銀座の歩行者天国を車いすで行進し、初の国際的な「リハビリ福祉機器展」を開く。
バブル景気に沸き、文字通り泡と消えた1980~1990年代、著者は休みなく、仙台市に障害者運営の大型書店を開き、障害者の海外ツアーを始め、高齢者のデイサービスや有料老人ホームづくりに取り組む。
エピソードの一つひとつが一編の小説よりおもしろい。
この半世紀、日本の政治や経済の歩みを語る人は数多い。
だが、社会の少数派の果敢な挑戦を語れる人は数少ない。
本書は「もうひとつの現代史」であり、この闘志と知恵が日本の新たな現代史を切り拓くための、大きなヒントになるだろう。
そのひとつは、本書後半で熱く語る「障害者差別禁止法」制定運動である。
自ら呼びかけ人のひとりとなって全国ネットワークを結成し、「市民宣言」を採択した。
なお休む気配もない運動と事業の先行きは、続編を期待させる。

宮武 剛(目白大学教授)評
障害者の尊厳と自立への闘い 書評

著  者: 伊東 弘泰 gena.jpg

企画・編集・発行: NPO法人日本アビリティーズ協会
価  格: 1,500円(本体 1,429円)
LinkIcon  NPO法人日本アビリティーズ協会へお問い合わせください。
      TEL:03-5388-7501

手弁当で訪ね歩いて二〇年の熱意と知恵

全国各地の特別養護老人ホームを訪ね歩く女性グループを知ったのは二十数年前のこと。
「特養ホームを良くする市民の会」と名乗り、入所定員・待機者数・ケアの実情等を詳細に調べる。
その代表が著者である。
年期と根気に裏付けられ、希望チェックリストは目配り・気配り十分だ。
部屋は個室か相部屋か、トイレは専用か共同か、ふろは規定どおりの週二回かそれ以上か。
それぐらいはだれでも気づくが、パーマや髪染めは可能か、毎朝のブラッシングの有無、簡単なお化粧はできるか。食べられなくなったときは「胃ろう」や「経管栄養」を希望するか、さらには死後の対応で最期に着る服や遺影はどうする?「終の棲家」を選ぶのは人生最後の大仕事に違いない。
選び方のチェックリストも考えさせられる。介護保険制度上間違えてはいけない老人ホームの選び方本間郁子著あけび書房 本体1,400円+税2011年8月刊の利用者負担は知っていても「金銭管理費」や「買い物代行費」は幾らか。
サービス内容は見学・体験入所である程度はわかるはずだが、数ヵ月分の献立表をもらって、メニューの工夫、口から食べられるソフト食の有無などを調べる。
さらに職員は座って食事介助しているか、食後の口腔ケアをやっているか―。
著者の豊富な見聞記が随所に挿入され、よい例も悪い例も率直かつ公平に紹介されている。うるさいおばさん ながら、熱意と誠意が特養ホーム関係者の信頼を得る秘訣なのだろう。
有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウス等も含め基本的な知識・点検項目は身につけたい。
ただし、本書どおりに個人がすべて調べるのは難しい。
そのために、信頼できる品質保証がほしい。
著者主宰のNPO法人「Uビジョン研究所」は日本で唯一、日中や夜間の抜き打ち調査までやって「認証」を交付している。
いまや第三者評価のプロフェッショナルだが、市民運動の志を貫く歩みが二〇一〇年「エイボン女性大賞」という評価を得た。
宮武 剛 評
(目白大学教授)

社会保険研究所発刊「年金時代」(2011年11月号)


著  者: 本間 郁子 gena.jpg

出 版 社: あけび書房
価  格: 1,470円(本体 1,400円)
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私の四つのお願い

拝啓
冷たい空気の中にも、どこかに春の気配が隠れているのを感じられる今日この頃です。
皆様におかれましては、ますますご活躍のことと思います。
さて、ここ数年、事前指示『私の四つのお願い』の普及活動に取り組んでまいりましたが、
このたび一冊の本という形で出版されることになりました。
これも、ひとえに皆様方からのこころ温まる励ましと、ご指導をいただいた御蔭であると思っております。
ここに心からの感謝を申しあげたいと思います。
事前指示は、患者さんの終末期における価値観や人生観を尊重するために、たいへん大切なものですが、
普及活動をしている私どもの力不足もあり、なかなか普及していかない現状がありました。
このたびの出版により、書店の店頭で、一般の人々が事前指示書を手に取れる時代がやってきたことは、
患者さんのAutonomyという観点から、歴史的に大きな一歩であると感じております。
事前指示の普及には、まだまだ時間が必要だとは思います。
しかし、少しずつですが、着実に、「多くの人々が自分の人生の最期の生き方について考えてみよう」という動きにつながっていくのではないかと願っております。
本書の内容も、まだまだ未熟であり、みなさま方からさらなるご助言をいただき、再考をしていかなければならない箇所も多々あると思います。
今後とも、ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
今後のみなさまの益々のご発展と、ご健康を心よりお祈り申し上げますとともに、
事前指示書の普及活動にお力添えをお願い出来ればありがたく存じます。
平成22年 2月                         敬具  
箕岡 真子

著  者: 箕岡 真子 gena.jpg

出 版 社: ワールドプランニング
価  格: 2,100円(本体 2,000円)
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認知症ケアの倫理

『認知症 ケアの倫理』の刊行を深く喜ぶとともに、本書が医療・看護・介護従事者、認知症の家族の方々を含め 社会一般の多くの方々に幅広く読まれるよう心から推薦したい。
本書の内容は、次の三つの点で大きな特色をもっていることを指摘しておきたい。
第一に、著者である箕岡真子医師は、認知症のケアをめぐっての様々な事例に倫理的な視座からアプローチし、 この分野のパイオニアとして着実な研究を推進された。
特に、バイオエシックスの専門的教育を受け、その学問的研鑽を蓄積され、 多くの研究成果を専門学会誌や著作、学会などで発表されておられる。
医師としての豊富な臨床経験をふまえて執筆された本書は、「認知症ケアの倫理」についての日本で最初の画期的な著作であるといえよう。
すなわち、従来は認知症ケアへの対応は、主として医学的・介護技術的な立場からなされてきた。
しかし、実際にはこれらの対応には倫理的アプローチが必要不可欠であり、 倫理的視点からの考察を行うことにより、認知症の方々の尊厳に配慮したより良きケアが可能となることを本書は示している。
本書において、バイオエシックスの基礎知識の涵養とその具体的問題解決への検討、分析、考察がなされ、 更に認知症のケアをめぐっての現状と今後の展開についても多くの示唆を与えられる。
全般的に本書の記述は鋭い問題意識と深い洞察力に満ちており、その具体的で個別的なテーマに即した各章の内容は高く評価されよう。
第二に、本書が、認知症の方々自身の思いを大事にし、人としての尊厳を守る立場から執筆されていることに特色がある。
すなわち、本書のはしがきにあるように「偏見や蔑視を取り払い、認知症の人たちを『ひとりの生活者』として尊重し、
ともに生きていく姿勢をもった『認知症ケアの倫理』を提案したい」という発想は、 まさに人間として生きるとは何か、いのちとは何かを根源的に問いかけることから生まれたバイオエシックスという 超学際的学問の形成原理そのものと重なりあうことを指摘しておきたい。
第三に、本書が、昨2009年 度の日本生命倫理学会年次大会において著者によりコ―ディネイトされたシンポジウム
「認知症ケアの倫理の創造と発展」における研究成 果と協働の最新の展開も組み入れられていることに大きな特色がある。
このシンポジウムでは、3本の柱として、第一に多くの人の声に耳を傾ける
experienced based ethics, narrative ethicsの実践に基づき『認知症ケアの倫理』を創り発展させること、 第二に『認知症ケアの倫理』は、認知症に伴う偏見・蔑視を取り除くこと、 第三に『認知症ケアの倫理』は、超学際的・多職種協働的アプ ローチであること等が提唱された。
これらの提言に沿いつつ、認知症の方々へのインタービュを含め、認知症の家族の方々、医療・看護・ 介護従事者などとの出会いと
協働から著者が謙虚に学んだ内容も本書に反映されていることには大きな特色があるといえよう。
本書で展開された「認知症ケアの倫理」が、日本と世界のバイオエシックスの新地平を切り拓く一大分野となるための第一歩として、
認知症の方々はじめ認知症ケアに関わる全ての人々の経験と協働に基づきつつ、未来に向けて大きく発展していくことを期待したい。
(きむら りひと)

著  者: 箕岡 真子gena.jpg
出 版 社: ワールドプランニング
価  格: 2,100円(本体 2,000円)
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-- 下記書籍も販売しております。 --
「ケースから学ぶー高齢者ケアにおける介護倫理」
著  者: 箕岡 真子gena.jpg
出 版 社: 医歯薬出版
価  格: 3,360円(本体 3,200円)
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在宅ケアの不思議な力

NHK番組「プロフェショナル」で、秋山正子さんが東京・新宿の街を歩き回る姿を見た方も多いだろう。
この小柄で、やさしい目の訪問看護師は17年余、繁華街に接する住宅密集地で、さまざまな人生と向き合ってきた。
娘や孫や曾孫に見守られて逝った元教師がいた。まだ高校生の息子・娘を残して去った夫もいた。
生活保護を受けながら独り暮しのおばあちゃんは「もうちょっとそばにいてくれないかしら」と言い残して旅立った。
どの人も住み慣れた自宅で、看護師や医師や介護職に支えられ、それぞれに人生の幕を閉じた。
夜も朝も携帯電話を手放せない。遠出もままならない。感謝を受けるだけでもない。
「家族の部屋には入るな」と、理不尽な注文をつけられ洗面所さえ使えないこともある。
それでもなお、この人はひたすらに在宅ケア一筋に歩み、歩もうとしている。
「小学校四年生の次男坊が母親の足元に腰かけて、ゲームに興じていた。
『これだ、このために在宅を選んだのだ』と、熱い思いが込み上げてきた」。
母親とは当時41歳の姉である。末期がんに耐え、ベッドから「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と夫と子どもたちに声をかけて--。
早期発見を逸した悔しさと同時に、その介護と看取りから得た確かな手ごたえが、この人の原点であることを本書は教えてくれる。
「入院中に毎日500緕魔フ点滴だけで廃用症候群に陥った。点滴の間、安静にする時間が長かったから」「点滴だけでは栄養が保てないので胃瘻にしましょう(中略)。
行き所がなくなって療養病床群や医療対応の有料老人ホームへ送られていきます」--。
そして病院では「家族は最後のお別れのために集まったはずなのに、ベッドの足元のほうにいて、その方にはまったく触れもしないで、(心電図)モニターの画面を見ている」。
人柄そのものの穏やかな文章だが、人間らしい生と死とはなにか、を求めて闘う本物の「プロフッショナル」がいる。

著  者: 秋山 正子
出 版 社: 医学書院
価  格: 1,470円(税込み)
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訪問医が見た 男の介護 女の介護

カルテに書けない「訪問医」の哀楽 サブタイトルに「夫婦の老後は『語らい』が決める」とある。
介護の本だが、筆者は地域をくまなく歩きながら、家庭や地域の現状を診断し、その在り方を捜し求める。
なにか小難しい内容に思えるが、とんでもない。
在宅医療15年の豊富な体験から、興味深い事例を次々に紹介してくれる。
大手家電メーカーの元総部長は呑みすぎで脳梗塞を起こし、左半身不随に陥った。
それでも亭主関白は続き、筆者の訪問診療の際も、妻に「おまえは黙ってろ」。
食事療法の勧めも聞かず、ついに右半身も麻痺し、言葉さえ不自由になった。
妻は「早く死んでくれれば」と無表情にいう。傍らで、かつての暴君は「ううう・・・」と泣くばかり。
有料老人ホームに移し、衰弱しても妻は入院をさせず、看取りもスタッフにゆだねた。
もちろん名前も年齢も経歴もぼかしてあるが、診療所の椅子にデンと座って動かない医師には望みようもない体験談である。
「訪問診療」の最大のメリットを、筆者は「家族背景などを知ること」、それが「診療の助け』になる、という。
ただ、「見えすぎてしまって、どうにもならなくなることもある」。
逆に、『いい夫婦関係には、いい別れがある』、それは『新婚の蜜月に対し別れの蜜月といえるかも知れない』と語る。
大学の登山同好会で知り合い、結ばれた夫婦は引退後の山歩きを楽しんでいた。
学生時代に戻った日々は短く、妻は膵臓がんを宣告された。
「家に帰りたい」という願いを夫や息子らが支えた。
筆者や看護師やホームヘルパーの応援を求め、料理も掃除もしなかった夫は痰の吸引や痛み止めに習熟していく。
「もっと早く病気になってもよかったわね」と、妻が冷やかすほどに。
郷里の長野県松本市へ最後の旅、次第に衰えながらも夫の手料理をつまみ、
夫婦で育てた庭の草花を愛で、ある日、眠るように逝く。
駆けつけた筆者は、『夫が妻の小さくなった顔を両手で包み「ありがとね、ありがとね」というのを聞いた。
涙がこらえきれなくなった。夫は泣いていないのに、われわれが涙をぬぐった』。その3週間後、慰問にも行く。
患者・家族と共に泣き、共に偲んでくれる医師や看護師がいったい何人いるのだろうか。 『訪問医はただでさえ少ない。
必然的に一人の医師がいろいろな疾患を診る』。
その『何でも屋』は、ALS(筋萎縮性側策硬化症)やパーキンソン病などの患者宅も訪ね、必要に迫られてデイサービス、グループホーム、ケア付き住宅と、何でも手がける。
各章ごとに「家族コミュニケーション超初級」「リハビリに対する誤解」「アルツハイマー病の予防」などの「実践コラム」が入り、やさしくわかりやすい。
最後に「子どもをあてにしない,妻は他人と心得よ,元気なうちから死への備え」と、「生き生きと生きる9か条」を教えてくれる。
地域で「生老病死」に向かい合う現代の「診療譚」は、医療技術や医療・介護の諸制度より、
もっと大事なことは何か、を語ってやまない。

著者 苛原 実
1954年神奈川県生まれ。1981年徳島大学医学部卒業。日赤医療センター整形外科勤務の後、福島県、千葉県の公立病院に勤務。医学博士。1994年千葉県柏市でいらはら整形外科を開業。1997年千葉県松戸市に「いらはら診療所」を開設、在宅医療に取り組む。また、柏市に「デイサービスセンター・かたくり」を、続いて松戸市に「デイサービスセンター・なのはな」を開設し在宅介護にも力を入れている。医療法人社団実幸会 いらはら診療所理事長。

推薦者 宮武 剛
1968年、早大政経学部卒。毎日新聞社入社。論説委員、科学部長、論説副委員長等を経て、99年埼玉県立大学教授に就任。07年から目白大学教授に就任(社会保障論)。近著に『介護保険の再出発』=医療を変える・福祉も変わる(保健同人社)等。社会保障審議会・年金部会委員。財政制度等審議会・共済分科会会長、全社協「月刊福祉」編集委員長など。

著  者: 苛原 実gena.jpg
出 版 社: 株式会社 洋泉社
サ イ ズ: 四六判 208頁 
発行年月: 2010年01月
価  格: 1,365円 (本体 1,300円)
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現代の社会福祉100の論点

『月刊福祉』100年記念増刊号 

『月刊福祉』が創刊から100年が経過したことを記念し、現代の社会福祉を取り巻く諸課題について100の論点を抽出して、それぞれの背景と現状、問題解決のための方策について提言する論考集。個別の課題の理解に資するとともに、100の論点を一冊にまとめることで現代の社会福祉の全体像を概観できるものとした。図表を用い、平易でわかりすく、社会福祉関係大学等の学習教材やレポート作成の参考資料としても最適。

監  修:宮武 剛gen.jpg
編  集:『月刊福祉』編集部
出 版 社: 全国社会福祉協議会出版部
サ イ ズ: B5 224頁 
発行年月: 2010年01月
価  格: 2,100円 (本体 2,000円)
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